PSPエミュレータの完成度は95%【PC版】

2012年に登場したPPSSPPによる怒涛の追い上げでPSPエミュレータはほぼ完成しました。現在90~95%のソフトが完全動作してクリアまで確認できたと報告を受けています。

ステートセーブやチート機能も搭載しておりさらに2021年にはネットプレイにも対応しました。活発的に開発されて今後も楽しみなPSPエミュレータです。

PSPソフト入手と各種エミュレータ解説

ニンテンドーDSに押され気味だったPSPは人気がいまひとつなことも影響してエミュレータ開発は2010年ごろまで停滞していました。

JPCSPの登場で市販ゲームもいくつか動作するようになりPSPエミュレータ界隈が一気に盛り上がったことも今では懐かしい思い出です。

PSPエミュレータ 完成度 BIOS プラグイン 日本語 RetroArch
 PPSSPP 不要 不要 O O
PSPアイコン PSP Games エミュレータで遊ぶためのPSPソフトを入手
以下非推奨
 JPCSP 不要 不要 X X
 D PSP Emulator 不要 不要 X X
 PCSP 不要 不要 X X
 YAUPSPE 不要 不要 X X
 Potemkin 不要 不要 X X
 Sam 不要 不要 X X
 PSPE 不要 不要 X X

PPSSPPのレビュー

公式スクリーンショット
メタルギア ソリッド ピースウォーカー
完成度
コスト フリーソフト(無料)
対応OS Windows/Linux/Mac/Android
※64bit版推奨
推奨CPU Intel Core i3 10100以上 (3.6GHz 4コア8スレッド)
AMD Ryzen 3 3100以上 (3.6GHz 4コア8スレッド)
推奨GPU NVIDIA GeForce GTX 750 Ti以上
※ネイティブ画質ならAPU内蔵GPUで可
※軽いゲームならIntel内蔵GPUでもOK
メモリ 8GB以上
※4GBでも可
機能性 チート、ステートセーブ、ネットプレイ
日本語 自動対応
BIOS 不要
プラグイン 不要
RetroArch 対応
PPSSPP公式  PPSSPP公式サイト

2012年に登場して今も活発的に開発されている最強のPSPエミュレータ「PPSSPP」です。C++言語によって作られているためJPCSPより高速な動作が可能で互換性や再現性どちらも上回っています。

PPSSPPの必要スペックはそれほど高くはなくネイティブ画質で遊ぶならばオンボードで問題ありません。実機をはるかに超えた高画質で遊びたいならばグラフィックボードを用意しましょう。

[YouTube] PPSSPP高解像度での比較 [実機 vs フルHD]

動画内では「もしかしてVitaを超えた?」と記載がありますが実際に3xとFXAAを組み合わせるだけでも驚くほど綺麗になります。PPSSPPのグラフィック再現力の凄さが目で見て分かりますね。

ゲーム完走率は約90~95%

最近のエミュレータは公式サイトに市販ゲームの動作リストが用意されており簡単に確認できるためありがたく思います。

開発チームが作成した動作リストまたはユーザーが投稿した動作リスト(掲示板)を見ると最初から最後まで問題なくプレイできた報告が多数寄せられ互換性の高さが分かります。おおよそ90~95%のソフトに対応しています。

また、数多くのプラットフォームで動作可能なPPSSPPは向かうところ敵なし状態。WindowsやAndroidなどメジャー所は完全対応してMac/BlackBerry 10/SymbianなどのOSでも動作するため驚きます。

初心者でも扱いやすい機能面

自動的に日本語化されており簡単に設定できるところや、自動的に多くのゲームパッドを認識するなど痒い所に手が届く作りになっています。

チートやステートセーブなどエミュレータ特有の機能も搭載しており、さらにPPSSPPは2021年のアップデートでネットプレイも可能になりました。まだ安定して対戦できるとまでは行きませんが作者の熱意には感動します。

BIOSやプラグインを必要としないところも使用者のハードルを下げてくれる安心設計です。

有料版と無料版の違い、PPSSPPの由来

公式ダウンロードページではゴールド版とフリー版がありますがエミュレータとしての性能に違いはなくゴールド版は寄付的な意味が強いです。聖人ですね。ゴールド版はアイコンがかっこよくなるので購入したら周囲に自慢しましょう。

PPSSPPの名前の由来ですが作者がサイトドメインを取得するときにPSPに近いワードはすべて取られており、ppsspp.orgしか余っていないためそれをエミュレータの名称として採用したとのことです。

JPCSPのレビュー

公式スクリーンショット
PSPエミュレータ: JPCSPの起動画面
性能
コスト フリーソフト
対応OS Windows
機能 サウンド/ゲームパッド
エミュ公式 JPCSPアイコン JPCSP公式サイト

JPCSPは2008年7月から開発がスタートしたばかりの新しいPSPエミュレータです。動作させるにはJavaをインストールする必要があります。

一番期待されているといっても過言ではなくいくつかの市販ゲームが動作します。サウンドに対応していますがゲームによっては再現性がまだ完全ではないのが惜しいところですが、対応数は世界一を誇ります。

ゲームパッドに対応していないので標準では使うことができませんが、JoyToKeyなどの外部ツールを使うことによってキーボードとゲームパッドを関連付けさせることができるでしょう。

JPCSPはJavaベースで動くので他のエミュレータと違って操作方法が少し分かりにくいかもしれませんが試してみる価値はあると思います。開発頻度が高いので頻繁にサイトをチェックしましょう、順調に再現性が上がってきています。

D PSP Emulatorのレビュー

公式スクリーンショット
PSPエミュレータ: D PSP Emulatorの起動画面
性能
コスト フリーソフト
対応OS Windows
機能 なし
エミュ公式 D PSP Emulatorアイコン D PSP Emulator公式サイト

D PSP Emulatorはpsplayerのソースを元にD言語で開発されています。デバッガ機能を前面に出したエミュレータで当初はデモゲームしか動作しませんでした。

活発的に開発しいまではいくつかの市販ゲームも動作するようになり公式サイトのスクリーンショットでも挙げられています。まだまだ開発段階ですが頻繁に開発されているので期待できます。

PCSPのレビュー

性能
コスト フリーソフト
対応OS Windows
機能 サウンド/ゲームパッド
エミュ公式 PCSPアイコン PCSP公式サイト

JPCSPのソースを元にC/C++で作られたPSPエミュレータでより多くの市販ゲームに対応していましたが、今ではJPCSPの更新速度に押されあまり意味はなくなってしまったかもしれません。

こちらでしか動かないゲームもありますので両方試すのが一番いいかと思います。便利機能としてステートセーブが欲しくなりますがまずは再現性をあげる方向で開発しています。

YAUPSPEのレビュー

性能
コスト フリーソフト
対応OS Windows
エミュ公式 YAUPSPEアイコン YAUPSPE公式サイト

PSPのエミュレータも増えてきましたね。YAUPSPEはPotemkinのソースを元に開発を行いました。Potemkinで動作するゲームにさらに対応ゲーム数が増え完成度が上がってきています。

サウンドにまだ対応していないのとフロントエンドによる操作なので分かりにくいかもしれません。

Potemkinのレビュー

公式スクリーンショット
PSPエミュレータ: Potemkinの起動画面
性能
コスト フリーソフト
対応OS Windows
エミュ公式 Potemkinアイコン Potemkinダウンロード

Potemkinは初めて市販ゲームが動作するようになったPSPエミュレータです。さらにBIOS機能も内蔵済みです。

現在ピンボール・パズルボブルポケット・ぷよぷよの3つがほぼ完全に動作するようですが動かすにはVisual C++ 2005 SP1 ランタイムが必要です。

まだ確かめていませんがPSPのソフトを持っている方は試してみてはいかがでしょうか。

Samのレビュー

公式スクリーンショット
PSPエミュレータ: Samの起動画面
性能
コスト フリーソフト
対応OS Windows
エミュ公式 Samアイコン Sam公式サイト

Samは当時期待されていたPSPエミュレータです。まだ市販ゲームが動作する段階まできていませんがPSPのデモソフトを動かすことができます。

作者はiDeasのサウンドプラグインを作っているActarusさんです。これからに期待。

PSPEのレビュー

性能
コスト フリーソフト
対応OS Windows
エミュ公式 PSPEアイコン PSPE公式サイト

2005年に開発されたPSPのエミュレータでいくつかのデモゲームが動作します。早い時期の登場で期待されていましたが行き詰まり開発中止されました。

プレイステーション・ポータブル本体の成り立ち

PSP(プレイステーション・ポータブル)は2004年12月にソニーが開発販売した携帯用ゲーム機です。

PSPは携帯用ゲーム機でありながらPCさながらの性能を持っているのでPSP上で動くエミュレータも存在します。また、性能が良い分バッテリーの駆動時間は短めとなります。

プレイステーション・ポータブル専用のUMDドライブを使用していましたが2009年11月に廃止されました。無線LANを利用してプレイステーション3と連動することもできます。